ラセクゥール37度Blog

クリニックの構図は、院長、勤務医の先生が男性でスタッフが女性という割合が多いです。ドクターが診療室で仕事をするにはスタッフ(女性)との良好な関係が築かれていると、格段に仕事はしやすくなります。

そして何よりスタッフとの良好な関係での仕事は楽しい。「楽しく仕事に取り組むためにもスタッフマネジメントの極意を教えてよ!」と言われることが多いのですが、スタッフと良好な関係を築いておられる先生を観察していて共通するのは「女心をわかってるな~」ということです。

男性から見てちょっと面倒くさい女心を理解しようと挑む2人の男性ドクターの奮闘記である。通称アイザップと彼らは呼んでいる(笑)

この「女心」って一体何?
⇒女性特有の心持ち。女らしい心。

今までのあらすじ

なぜこの奮闘記がスタートしたの?
第一弾『一番大事なことは○○切ること!』
第二弾『髪切った?は言った方がいいのか』
第三弾『全部解決しようとするから面倒に感じるのだ』
⇒第四弾『なんで女子はすぐ噂話をするのか?』
第五弾『生産性の無い?無駄な時間と経費が超重要』
第六弾『流産後の女性への接し方』
番外編~進化する2人~
第七弾『女って何ですぐ泣くの?』

今日は『評価制度』について先生方と意見交換したいなって思っています。なぜかと言うと、先日お会いした院長先生のお話を聞いていて「あ、これもしかして男性性と女性性の違いと関連してるんじゃない?」ってふと感じたんです。    

Y先生 『評価制度』と『男性性・女性性』の関わりですか・・なんだか想像つかいないけど、どういう意味ですか?

寿木 話の初めは絶対女性スタッフたちに良いと思って導入し始めた『評価制度』だったが、実際スタッフからはかなりの猛反発が起きて、スタッフにとってプラスと思ったことだったのに、逆にすごく嫌がられるという事態になったそうです。

R先生 その話はよく聞きますよ。評価制度が中々定着しない医院は多いんじゃないですかね?なぜそんなにスタッフが拒絶反応を示すのかは僕もよくわからないな・・って思ってましたが。頑張る人と頑張らない人の差が顕著に出るから成長意欲の無い人たちが反発するんですかね?

寿木 う~ん、もしかしたらそういうパターンもあるかもしれないけど今回感じた違和感はそこではなかったんです。もしそのパターンだったら、スタッフ全員がモチベーション高く成長意欲があれば評価制度は定着するとおもいませんか?でも、そんな組織でもあまり効果的に定着されなかった医院があります。ここにも繋がる話です。

Y先生 まぁ、評価制度は管理しやすいってのもあると思うんです。経営者目線ですよね。スタッフからすると管理されることが嫌だとか?

寿木 いえ、そうではなくスタッフさんたち側の話も聞いていると共通している部分があったんです。そしてそれは私も「あ~わかるな~」って共感しました。それは「愛着心や思いやりでやっていた事が評価対象になることの違和感」です。こうして明確な言葉で伝えて下さるわけではなかったのですが、スタッフさんたちが口々に言う「何か違うんですよね・・」「そういうことを望んでるわけではないんですよね・・」という言葉。そこからその真相を聞いていくとここに繋がるなって思ったんです。
『評価』となるとできるだけ明確に、詳細まで基準を決めておいたほうが良いとする院長。些細なところまでポイント制にしたり、数値でできるだけ見える化できるようにしてみたり工夫されていました。でも仕事ってすべて数値で測ることなんて不可能なんですよね。 
読書感想文を○枚提出したら○ポイント!企画書を○枚提出したら○ポイント!○○の作業が出来るようになったら○ポイント!・・・そのポイントの総裁でボーナスに反映する、昇格する、基本給がアップする。一見頑張ったらその分評価され魅力的に映りますが、女の子たちの心の内は違いました。
「それなら朝早く来て診療しやすいようにカルテ整理している作業は評価にならないの?」「誰よりも仕事中、落ちてるゴミとか拾って院内清掃に気を配っている○○さんの行動は評価されないわけですよね?」「足りなくなりそうだった綿球を家に持ち帰って作成する事とかは評価にならないの?」「ただ良かれと思って自主的にやっていた事を評価になるならプレッシャーだし、しんどくなる」
出るはでるはのご意見・・・
何もこれらすべて評価制度に組み込んでほしいと言っているわけではないんです。仕事を評価し始めると、仕事はこれだけではない!という想いで、ここしか見てないんだ・・という悲しさもあるのかなって思いました。

ここでピンときたのが「家事と一緒じゃないかな?」ってことです。

これは女が家事をするもの、という前提で伝えたいわけではありませんが、やはり多くの女性スタッフは家のこともやっています。掃除・洗濯・料理・買い出し・・家族のために家事をしていることを、仕事としてはやっていません。
もし夫が家事に対して、洗濯1回する毎に100円、夕食作り1回100円、など対価を支払うと言い出したら・・私ならやる気を無くすし、むしろ「100円かよ!」と文句を言うと思います。(別に1,000円欲しいわけでもない・・・。)
誰かのために、でやっていた事があほらしくなってしまったり、ただ作業のみが評価対象となる思考が女には受け入れがたい部分がどこかあるのかなって思ったんです。

Y先生 なるほどね。そういう所に結びつくって発想は無かったなぁ

R先生 それはあるかも。僕、毎週1回早朝に医院周りのゴミ拾いと草むしり続けてるのも、評価されたいとかじゃなくて、ずっと一緒にやってくれるIさんとHさんがいるからで、みんなも喜んでくれるし自分も朝から凄く気持ちがいいんですよね。IさんもHさんも医院愛に溢れててすごいなって尊敬してますもん。女性ってこういうとこあるなって思います。

Y先生 でも、仕事と家事って全く違うじゃないですか。分けては考えないってことですかね?

寿木 分けようがない部分があるってことです。良心とか思いやりでしてくれている行動がある意味仕事でもあることは多々あります。そういう気配りや行動が医院経営を支えていることも多い。そこを切り離し始めたら私は逆に組織の質と生産性は下がることがあると思っています。
HP用の写真撮影などをされているカメラマンの方に以前聞いた事があるのですが、ある大きな法人の医院さんで写真撮影の依頼を受けて行ったら、スタッフさんにことごとく「私、写真写りたくないので」と拒否され全員での集合写真すら撮れなかったことがあるそうです。その医院は完全歩合制。そして事細かく評価制度が導入されているそうです。スタッフ同士の会釈もなく、機械的に仕事をこなしてるって感じだったと。掃除も掃除専任の方を雇っていて組織の連携というのは全くなかったそうです。それが悪いわけでも、そのような医院が間違っているわけでもありません。ただ、そのようになるのは想像がつく、ということです。

Y先生 どんな医院を作りたいのか、によりますね。でも歯科医院って連携がないと僕は仕事しにくいな、って思うんですよ。それは多くの院長先生も思われているんじゃないですかね?だからこそ、ここまで評価制度が業界では当たり前になっていない・・。導入すらしていない医院も多いですし。

寿木 そうですね。「評価制度の導入難しいわ~」と耳にする背景に何が隠れているか、を女性性的に解釈してみました。
ご飯も「おいし~!」の一言でこっちも嬉しいし、「今日も掃除ありがとう」の一言でやって良かったと思えるし全然苦じゃない。夫に評価されたくて家事なんてしてないし、むしろ対価を望んでやってる行動なんてないんですよね。仕事中もそういう時間や行動って物凄くあると思います。

Y先生 いやぁ、まさしく今日のランチもそうですわ・・。今日、衛生士部署の皆さんで朝早く医院に来てスタッフ30名のランチを手作りしてくれたじゃないですか。こういう発想ってすごいなって思うし、愛ですよね。全員で手作りランチ頂いて、午後からの仕事もすごく雰囲気が良かった!やっぱり繋がるわ!

寿木 対価でスタッフのモチベーションを上げようとするのではく、評価の方法はいくらだってあるのでその方法を模索し続けた方が効果的ですね。まだまだ探求すべきことがありそう♪


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