
クリニックの構図は、院長、勤務医の先生が男性でスタッフが女性という割合が多いです。ドクターが診療室で仕事をするにはスタッフ(女性)との良好な関係が築かれていると、格段に仕事はしやすくなります。
そして何よりスタッフとの良好な関係での仕事は楽しい。「楽しく仕事に取り組むためにもスタッフマネジメントの極意を教えてよ!」と言われることが多いのですが、スタッフと良好な関係を築いておられる先生を観察していて共通するのは「女心をわかってるな~」ということです。
男性から見てちょっと面倒くさい女心を理解しようと挑む2人の男性ドクターの奮闘記である。通称アイザップと彼らは呼んでいる(笑)
この「女心」って一体何?
⇒女性特有の心持ち。女らしい心。
今までのあらすじ
⇒なぜこの奮闘記がスタートしたの?
⇒第一弾『一番大事なことは○○切ること!』
⇒第二弾『髪切った?は言った方がいいのか』
さて、今回は第三弾!今回は最近起こったトラブルと絡めて考察していこうと思います。
実は先日、R先生とY先生が先頭に立ってすれ違いが起きる事件が発生しました。詳細まではお伝えできないのですが、ざっくり話すとスタッフSさんが問題提起をしました。
Sさんにとって今までの想いが一気にこみ上げてくる事があり、どうしても納得できない事が職場の中で起きたのです。
その想いをY先生とR先生に話しました。Sさんは自分の考えと想いをLINEで打ち込み、2人の先生へ送信。どうしても自分1人でらちが明かないこともあり、先生に協力を仰いでいました。
そのLINEを見てY先生とR先生が起こした行動は「直接会ってまず聞いてからにしよう」と考え、アクションを起こすのを後回しにしました。
これが引き金となり、スタッフSさんと先生たちのすれ違いは一気に広がったのです。
問題の本質を見極めろ!!
寿木「今回の件ですが、大きくすれ違いが起きていましたよね?何が一番の原因だったと思いますか?」
R先生「いやぁ、今回の件は僕たちが後回しにしてしまったことが失敗でしたね・・。別に優先順位が低くて後回しにしたわけじゃなかったんですよ?ただ情報量が多すぎて、何から手をつけていいかわからなくなったので、いったん整理して1つずつ解決しないと、って思って時間を置いて考えようと思ってたんです」
Y先生「そうそう。さすがに一気にぶわーっとLINEであれこれきたので、これを全部解決するには相当時間がかかると判断したんですよ」
寿木「なるほど。そう受け取られたんですね。確かに全然噛み合ってないな~。(笑)」
R先生「え?どういう意味ですか?」
寿木「先生・・Sさんは全部解決してほしいなんて全く思ってないですよ。むしろ、この1つだけを協力してほしかったんだと思いますが・・」
Y先生「嘘やっ!そうなの?!!」
寿木「はい。。LINEにもそう書いてあります。○○の部分を○○さんに聞いて頂けますか?と。その部分だけで良かったんです。だからそれだけのお願いをすぐに行動せず、後回しにするから言ったのに行動してくれないんだな、と受け取られるわけですね」
R先生「あぁ・・確かにそう書いてはあるけど、その後にあれやこれやと不満が爆発した内容が送られてきてて・・それも全部解決しないとって無意識に思ってました」
女は全部解決してほしいなんて思っていない
寿木「その部分はただSさんが聞いてほしかっただけの内容ですね。」
Y先生「まじか~~~。それはわからんかった・・。だから噛み合ってなかったんだ。Sさんが言いたかったのはたったこれだけの(根本的な悩み)1つだったんですね」
寿木「そうです。だからほんの2~3分で終わるようなお願いを後回しにするから、不信に繋がったんだと思います。まぁ、後日にするにしても、その理由をちゃんと伝えてあげないと本人もわからないので一言メールは必須だったと思いますが・・」
R先生「解決してほしい、やってほしいことと、ただ聞いてほしいだけのこととその境目がわからないです・・」
寿木「わからないなら、聞いたらいいと思います!」
R先生「そっか。僕に何をしてほしい?って聞けばいいのか~」
寿木「うーん、その言い方はちょっと上から目線だから気持ちよく話せないかな・・。少し言い回しを変えて、僕に何ができる?がいいかも。」
Y先生「おお!!What Can I do it?だ!!!」
寿木「これを言える男性はすごいと思う(笑)」
R先生「すごっ!ちょっと言い回し変えるだけで全然違いますね。僕に何ができる?って尋ねたらいいのかぁ。今まで勝手に言われたこと全部解決しないとって思って、大変やなと感じることが多かったんですよね。その割にそんなこと望んでなかったとか後から言われることもあったし・・・」
寿木「わかる~(笑)私も旦那さんにただ聞いてほしいことを全部解決策を言ってくる時にイラッとするもんね(笑)そんな答え、いらんからって」
Y先生「よかれと思って言ってる時に、イラつかれるのはこういうことか・・(笑)」
寿木「その違いが大きかったかもしれませんね。女子は端的に本質のみを伝えるより、あれもこれもひっ付けて話すことが多いから、その中で本質は何か見極められたら良いけどそれがわかるまでは、僕に何かできる?って聞くと良いかも。そうやって言ってくれたらすごく嬉しい」
R先生「意識してみます。それにしても今回のSさんの件はまじで全部俺が解決しないとって思ってたから、驚きです(笑)」
何でもすべて解決しないと、って受け取るとそれが面倒に感じたりしてしまうのかもしれません。でも全部解決してほしいとは思っていないことがほとんど。
視点を少しずらして、この言葉を使ってみてください。
「僕に何ができる?」
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